第一回「1人電車訓練」 社会への第一歩
僕は、中学生の時に1人で電車に乗っていた記憶があります。
今から思うと、その時の自分が誇らしいです。
現在は、1人で家を出ることにも抵抗があります。
やっぱりこのままだとダメだと強く思い、最近は近くの店に1人で行く練習をしていました。
今回は、1人で電車に乗る訓練をしたので、そのことについて書きたいと思います。
ミッション
僕は家族と一緒なら、電車に乗ることができます。
「大丈夫だ」と思えるからでしょうか。
そして今回は、初めての1人電車訓練ということで、自分にミッションを課しました。
「指定の駅まで電車で行き、直結の店で何かを買って帰ってくる」
(指定の駅は行ったことがあって、15分くらいで行ける駅にする)
買い物は無理だという方は、駅の壁にタッチして帰るのもいいと思います。
少しハードルが高いと思うかもしれませんが、お店に行く自信は習得済みです。
日時はあらかじめ決めておくのがいいでしょう。
訓練が1回目なら、電車を使う人がほとんどいない曜日・時間帯を選びましょう。
乗ってみよう
僕は、人の乗り降りが激しい時間帯を避け、学生や社会人が少ない日曜日を選びました。方向も、都会方面と反対の方向に行きました。
駅までは親に送ってもらい、いつも通り刺激を避けるためにイヤホンや、レンズに少し暖かい色のついたメガネを装備しました。
家を出る時と、スタートの駅に近づいた時に緊張は高まりました。
「大丈夫…大丈夫…」と自分に言い聞かせていました。
そして乗車予定の電車が到着。いよいよ乗車!
車内は家族と乗る時となんら変わりなく、少しだけ安心。
ですが、
「この電車で合ってるかな…」
「こんなところに立っていたらおかしいかな…」
「人の視線が気になる…」
など、心の中は落ち着かないままでした。
ずっとドアのそばで壁の方を向いて立っていました。逆に怪しかったかな。笑
空いている席の隣には誰かが座っていたのと、隣に人が座ってくる恐怖から、一度も座れませんでした。
そしてもうすぐ駅に着く頃「帰りたい…!」と強く思いました。でもまだミッションは残っています。
買い物
指定の駅に到着すると、そそくさと電車を降り、改札を出ました。
「あー、疲れた!」15分だけ乗っただけなのに、かなり疲れていました。
後は買い物をして帰るだけです。
店に向かうとき、下ばかり見ないで、前を向くように意識してみました。
すると、なんだか視界が開けた感じがして、少し気持ちが明るくなりました。
今回は100均(ダイソー)で買い物。
僕は、なぜか買い物くらいの人付き合いなら、少し緊張するくらいで終えられます。
今回の戦利品(なんとなく)
帰路
買い物の途中で薬を飲んだため、動悸も少し和らぎ、万全の体制で帰りの電車を待ちました。
そして乗車。
やはり帰りも席には座れませんでした。
席に座るということは、第二回の1人電車訓練のミッションに加えたいと思います。
緊張は家からずっとしていたものの、帰りにはかなりマシになっていたことに気づきました。新しい発見です。
無事、スタートの駅に到着。
改札を出ると、親が待っていてくれました。この時は安心感とともに、誇らしさも感じていました。
まとめ
初めは無理だと思っていた「1人電車訓練」でしたが、やってみると案外できるものですね。
僕と同じように、1人では電車に乗れないと感じている方は、「絶対に無理」という考えを持ちながらでもいいので、一度やってみることをお勧めします。
初めての訓練の方は、家族など信頼できる人と連絡を取り合いながらのチャレンジもいいと思います。
やり遂げた時は、疲労困憊していてもう何も手につかない状態になる方もいると思いますが、数日後改めて思い返すと、自分が誇らしく感じると思います。
僕はこうして第一歩を踏み出しました。