月の光

HSPの僕がつづる生活日記

HSPから見たHSP

自己紹介の記事で「僕はHSPだ(精密な検査をしたわけではない)」と書きました。では、HSPとはどういうものなのでしょうか。

 

HSPとは

正式名称はHighly Sensitive Personで、N・アーロン博士が考案した、感覚処理感受性が高い人のことをさします。つまり、色んな刺激に敏感で生きづらさを抱えやすい人です。これは生まれ持ったものです。

 

誤解されやすいですが、HSPは病気ではありません。正常な特性です。HSPからすれば、これは安心できる事実だと思います。

また、全人口の15〜20%の人、つまり約5人に1人がHSPであることがわかっています。さらに、人間だけでなく、100種類以上の生物にも存在する特徴です。人間以外の生物も生きづらさを感じているのでしょうか。

 

HSPの特徴

1,Depth of processing  処理の深さ

相手の感情や、話の結末にすぐに気づいてしまう。さらに、深く物事を捉え、本質まで見極める。「気にしすぎ」などと言われることも。

2,Overstimulated  刺激を受けやすい

すぐに驚いたり動揺してしまう。相手の言葉で深く傷ついたり、人混みが苦手という特徴もある。容易に物事に圧倒される。

3,Emotional reactivity and high Empathy  感情的反応性と高い共感性

相手との境界線がもろいために、相手の感情にすぐに巻き込まれたり、深く共感したりする。

4,Sensitivity to Subtle stimuli  些細な刺激に対する敏感さ

五感が鋭く、敏感に反応する。音や感触だけでなく、その場の空気感などにも繊細に反応する。微妙なことにもよく気づく。

 

これらの特徴はそれぞれの頭文字を取って、DOESと呼ばれることもあります。

 

HSPの約70%ほどが内向型であることがわかっています。さらに、感度が非HSPより高いといっても、人それぞれその感度の高さには違いがあります。以前より少し敏感さがマシになったという人もいるかもしれません。

また、HSPの人は何かしらの根拠を求めて行動したり考える傾向があるようです。

 

HSPの感覚

HSPの人は、とても自意識過剰で神経質だと周りの人から言われることがあります。弱々しく見えて「もっと胸張れ!」と言いたくなる周りの方も多いんじゃないでしょうか。しかし、これらの言葉によって「自分は通常じゃないんだ」「自分はダメなんだ」と逆にマイナス方向に進む人も少なからずいます。

 

僕が特に疲れるのは、友達や知人など、他人と話すときです。相手がどう考えているのか、嫌な思いをしているんじゃないかと考えてしまいます。相手の雰囲気が曇ったときには、泣きそうになるほどです。このようなとき、体が硬直して思うように動けなくなります。

さらに、怪我をしている人をみるとその光景が頭から離れなくなり、とても心配になることもあります。

 

常に人の顔色をうかがい、言いたいこともためらってしまうHSPですが、これではさすがに疲れてしまいます。なので、1人の時間は非常に重要です。

 

まとめ

HSPの人は、社会に合わせようとするのではなく、自分に合う環境を選択して生きて行くことを僕はおすすめします。

この社会にHSPは必要不可欠な存在です。自分に合う環境下では、敏感さはかけがえのない才能に変わります。自分のHSPという才能をぜひ活かして生きていきましょう。